「ハイ チーズ!」 恐怖の集合写真!?

20071222-121628-032_w
 
「はい! よろしいですかー?」
 
「Aさん1段降りてください」
 
「Bさんお隣と衣装の色が被っているので
 Cさんと入れ替わって下さい」
 
「Dさん背が高いので右端にお願いします」
 
「前の人に被らないように間あいだに立ってくださいね~」
 
「緊張しないで笑顔でお願いしますよー」
 
 
シャッター切るまでの道のりが長い・・・(汗)
人数の分だけ神経使います。
 
もちろん複数回シャッターを切りますが、
それでも誰かが目をつぶっていたり・・・
アッチを向いていたり・・・
 
これが子供の発表会だったりすると・・・
途方に暮れますね(笑)
 
プロの現場であれば、ポーズや笑顔を含めて
全員が分かっているので早いんですけどね。
(それはそれで皆の決め顔をあえて崩して
  新鮮な笑顔を引き出すようにするんですけどね)
 
 
私の場合はホールのステージ上が撮影場所になり、
客席に三脚とストロボを立てて撮ることがほとんどです。
 
ライブハウスなどでの数名の集合写真なら手持ちで撮ります。
ストロボもクリップオンひとつで。
 
 
ライブハウスでもそうですが、
特にホールでの集合写真の撮影にあたっては、
照明さんにステージ上の明りをもらう必要があります。
 
事前に主催者の方に集合写真の撮影の有無と、
撮る場合はそのタイミング(リハーサルの後とか)を確認し、
その旨を照明さんにお願いしておきます。
 
 駆け出しの頃、事前に伝えていなたっかために、
 いざ集合写真を撮ろうと出演者に集まっていただいたのに、
 ステージ上は薄暗く、しかも照明担当者は食事で不在!
 なんていう事もありました(涙)
 
大きなホールの照明担当者であれば、
「集合写真用に明かりをお願いします」
と頼めばだいたい通じるので話が早いです。
 
場合によって、照明を特別に凝って仕込んだ
特徴ある演出のステージの場合などは、
その照明を生かして撮ることもあります。
 
ホリゾント幕に印象的な影が演出されている場合などは、
それを取り入れて撮影したりするケースもあります。
 
もちろんその場合は、
どのシーンの照明にして欲しいか照明担当者に
お願いする必要がありますよ。
 
 
ですから同じホールでも、現場によって環境は変わります。
 
当然、出演者の人数や衣装によっても条件は違うし・・・。
 
 
 
あと私の場合はほとんどの現場は単独で1人ですので、
集合写真のための雛壇や椅子などを並べる準備は、
手伝ってもらわないと間に合いません。
 
リハーサル前後は時間に余裕がないのが通常で、
照明さんや舞台さんの手直し時間の合間を借りての
時間との勝負での撮影になりがちです。
 
時間が来たら、舞台袖に用意しておいた段や椅子を
速やかにステージに並べなくてはなりません。
出演者が少人数の場合は椅子を数本だけとかで済むので、
自分で並べることも可能です。
 
これが大人数になると
独りでやっていてはとても間に合いません。
舞台係さんやホール担当者に
協力をお願いすることになります。
 
場合によっては
出演者の方々に手伝ってもらったり!
 
 
とにかく照明さんはじめ、
ホールのスタッフの手を借りる場合は、
事前にお願いしておかなければなりません。
彼らにとっては「余計な仕事」なんですからね。
 
 
ゲネプロ後に集合撮影が予定されているケースなどは、
戦争状態になることもしばしば!
だいたいゲネプロはギリギリまで押すことが多く、
開場時間が迫っていることが度々あります。
 
出演者達も衣装のチェックや本番に向けての化粧などが
気になってピリピリしていますし、
ホールのスタッフ達は、開場までに終わらせなければならない
最終手直しを済ませてしまいたいとイライラしています。
 
 
そんな空気の中でテキパキとスムーズに
撮影を終わらせなければなりません。
 
初めの頃はこの緊迫した空気感にのまれて、
焦るがゆえに簡単なミスやドジをやらかしてしまい、
かえって時間が掛かってますます焦る・・・
なんていう苦い思いも何度か味わいました。
 
限られた時間の中で、
その辺りをスムーズに段取りしてこなせるようになると、
 
「おぬし・・・デキルな!」
 
となるのです(笑)
 
 
 
そしてどんなシチュエーションでも
 
「はい! チーズ!!」(と言うかは別ですが)
 
とシャッターを切る前に、
撮影する出演者たちを
 
 シラケさせず
 
 最高の笑顔にする
 
 短く簡潔で
 
 しかもウケる
 
話術を習得すれば怖いものなしです!!
 
 
最新情報やブログには書けない話はこちらで!
 
芦澤来斗


「やっぱり違う!」と言っていただけました!

_mg_2671_w

 
 
つい先日の事ですが、
市が運営している協会のマネージャーから連絡をいただきました。
 
「芦澤さん、
 久々にお話ししたいので事務所に来てもらえませんか?」
 
 
この協会は、現在は公益財団法人となり、
文化振興活動の一環として、
混声合唱団と室内合奏団を運営されています。
 
 
以前、市が直轄していた頃には専属として
定期演奏会やコンサート、プロフィール用の集合写真などを
撮影させていただいていました。
 
 
色々理由があって、専属撮影の役を降りてから数年振りでした。
 
私側の都合で、いったん専属を辞退していたのです。
別にモメたりという理由ではありませんよ(笑)
 
 
 
事務所にうかがって、
当時から私を推してくれていた女性マネージャーと
財団の部長とお会いしました。
 
 
「芦澤さん何だか若返ったね~!」
 
なんて言われたり・・・(笑)
 
 
話の趣旨は、もう一度撮影を請け負ってほしいとの打診でした。
 
 
今後のスケジュールや予算などの相談の上、
撮影させていただくことに決まりました。
 
 
聞いてみると、私が不在の間は地元でも歴史のある
写真館に撮影を依頼していたそうです。
 
学校の運動会、学芸会、各種発表会など、
イベント等の撮影も手広く手掛けている老舗です。
 
 
ただマネージャー曰く、
 
「本番だけ来て、当たり前の記念写真的ショットしか
 撮ってもらえなくて・・・。いつも同じ絵なのよ!
 団員からも芦澤さんカムバックの声が上がっていたのよ。」
 
こおいうお話は本当に嬉しいです。冥利につきますよね!
 
 
ある意味、自分のスタイルが受け入れられ評価されていることの
再確認となります。
 
 
ハッキリ言って、特にクラシック系のコンサートでは、
本番時に撮れる写真にはそれほど差別化の要素はありません。
 
撮るポジションも限られますし、
極端に動き回ることも出来ませんからね。
 
 
オーケストラの撮影では、
ツボを押さえればそれ以上の飛び道具?はあまりありません。
 
 
ですから、何度も言ってきたように本番以外が大切になるのです。
 
 
ステージ撮影・ライブ撮影では、リハーサル・ゲネプロが勝負!?
 
ステージ撮影・ライブ撮影で舞台を撮らない!?
 
ホールでのステージ撮影では三脚の裏に「遊び写真」あり!
 
 
 
打合せの半月後の定期演奏会の撮影に行った際、
リハーサル開始時の団員がステージ上にそろったタイミングで、
マネージャーさんが皆さんに言ってくれました。
 
「芦澤さんが戻ってきましたよー!」
 
以前から在籍している顔馴染みの団員さん達から
歓待の拍手をもらった時には、思わず胸が熱くなりました。
 
本番前の楽屋裏でも、何人もの団員さんと再会を喜び合いました。
 
 
その後、いつにも増して気合が入ったのは言うまでもありません。
 
 
 
これだから辞められないんですよね。
 
 
最新情報やブログには書けない話はこちらで!
 
 
芦澤来斗


ライブ撮影 被写体がプロかアマかで違うのです!

_mg_2840_w
 
ライブ・コンサートの撮影を続けていて思うこと。
 
それは相手が永年活動を続けているプロか、
まだ経験が浅いアマチュアか…
 
 
プロと言っても、メジャー経験者とそうでない人・・・
 
 
何が違うのでしょう。
 
 
 相手がプロだと要求が高い?
 
 経験の浅い相手は緊張していて良い表情が撮りずらい?
 
 メジャーのプロだと制約が多い?
 
 会場の規模が違う
 
 弁当・ケータリングが違う(笑)
 
 ギャラが違う(爆)
 
 
 
もちろんそれぞれ違います。
 
 
 
でも今日ここで話したいのは、
 
撮影に当たってのぞみ方、
意識するべきポイント、
ある意味でのコツ、
 
という観点です。
 
 
 
結論から言いましょう。
 
 
撮る相手が
メジャーであればある程、
経験が長ければ長い程、
相手は撮られ慣れている!
 
という事です。
 
 
 
これで「ピン!」ときたあなたは、
ある程度の規模・ネームバリューのある現場を
何度か経験していると思います。
 
 
「撮られ慣れている」とは、
どおいう事でしょうか?
 
 
わかりますか??
 
 
 
言い方を代えるとこうなります。
 
 
「撮られ慣れている」=「見飽きている」
 
 
 
ようするに、
相手がベテランであればある程、
メジャーであればある程、
自分の写った写真を数多く見てきている・・・
という事なのです。
 
 
 
ですから、
音楽雑誌などに掲載されているようないわゆる
 
 記録写真
 
 記念写真
 
 発表会写真
 
的な写真は見飽きている訳です。
 
 
 
もちろん雑誌や新聞などの媒体に掲載するのが
前提での撮影では、その手の画像は必要です。
 
それはそれで、押さえるべきポイントがあり、
言ってみれば「お作法」があります。
 
逆に言うと、「お作法」さえ押さえていれば、
誰が撮ってもほぼ同じ写真になるとも言えるのです。
 
 
ですから先に言ったように、
相手はこの手の「お作法」写真を見飽きているのです。
 
 
 
私もライブ撮影を始めた当初は、
自分では「なんで??」という経験を何度かしました。
 
 
撮影した写真を相手に見ていただいた際に、
私が「これ!」と自信を持っている写真はスルーされ、
意外な写真に「これ面白いね」という反応があるのです。
 
 
「これはタイミングもアングルも決まった!!」
 
と私が思っている写真に対しては、
期待した程のリアクションがないんです。
 
 
ところが、私があまり気に留めていなかった写真が
好評だったりするのです。
そして次の公演の撮影依頼につながるのです。
 
 
当初は理解に苦しみました。
 
極端に言えば、
 
「何をどう撮ればいいのか? 根底から考え直す」
 
必要に迫られた訳です。
 
 
 
別記事でも書きましたが、
チャンスをいただいて継続的に撮らせていただくようになった、
シャンソン歌手の撮影にやっと慣れてきた頃、
どの曲のどのあたりでどう撮れば決まるか?!
が掴めてきた頃に言われました。
 
「芦澤さんの写真も普通の写真が増えてきたね」
 
 
失敗が減って、ポイントを押さえることに慣れてきた頃でした。
 
 
 
この辺りが難しいところであり、
また奥深く面白い点なんですね。
 
 
長くなったので、今日はこのへんにしましょう。
続きはまたの機会にします。
 
 
 
でも、子供のダンスやピアノの発表会などで、
上記の観点を意識して凝りすぎると
それはそれで不評を呼ぶケースが多いので注意!(笑)
 
 
最新情報やブログには書けない話はこちらで!
 
 
芦澤来斗


カメラ、写真のある生活での3つのポイントとは!?

dscf3883_g_w
 
 
私のこのBlogに来られたあなたは、
写真に興味があってこれから取り組もうとか、
すでに写真を撮っていて、
もっと上達したいと思っている方かと思います。
 
 
 
「家族写真しか撮ったことがないサラリーマンがステージ・フォトグラファーになった!」では、
多岐にわたる写真・撮影の分野の中でも、
特にライブステージ・舞台の撮影にフォーカスして、
現場で役立つ情報を主にお伝えしています。
 
 
 
「私はライブの写真は撮らないから関係ないな…」
と思われるかもしれませんが、
撮るという行為の基本は同じです。
 
 
逆に言うと私のBlogの主な読者は、
ライブステージやコンサートの撮影を目指しているか、
実際に行っている方が多いのですが、
その方々にも日常生活の中での「写真」の大切さを
お伝えしています。
 
 
 
先にポイントをお伝えします。
 
1.観察眼(見る目)
 
2.カメラとの一体感
 
3.第三者の目
 
 
この3点です。
これは何を撮るかに関係なく、
真剣に「写真を撮る」という行為に取り組むための
前提になる要素です。
 
 
もちろん、難しいことは何も考えずに、
「その場のノリでスマホで撮った友人の笑顔」が
とても素敵な写真だったりすることもあります。
 
それはそれでとても楽しい写真です。
 
 
上記のポイントはそれとは別に、
自分で意図(狙って)して被写体に向き合って撮ろうとする
場合の前提となることです。
 
 
 
まずは「観察眼(見る目)」
 
普段から撮ることを意識していると、
目に入る何気ない光景も違って見えてきます。
 
カメラを持っての散歩・・・
(私は「写ん歩」と呼んでいます)の際、
私が立ち止まって撮っていると、
通りすがりの人が不思議そうに見て通ることがあります。
 
「この人、何撮ってるんだ??」という顔で。
 
その人の目には入っていない(意識していない)影だったり
壁の穴だったりが、とても面白く見えるのです。
 
センスや好みの部分もあるりますが、
それ以前に「意識して観ている」かどうかが先にあります。
 
「観えた」対象をどう撮るかはそれからの話。
 
まず気付かないことには始まりません。
 
 
あまり意識しすぎると目つきが怪しくなり、
「不審者?!」になってしまいますけどね(笑)
 
 
これは普段意識して歩いているうちに、
目に留まるようになります。
そんなに怪しい目でキョロキョロしなくても・・・。
 
 
 
次の「カメラとの一体感」
 
これはそのままの意味です。
「撮りたい!」と思ってから、
「えーっと・・・設定は・・・ピントは・・・」
と迷っていたらチャンスを逃しますよね?
 
これは「数」と「慣れ」しかありません。
 
とにかく「撮った数」に比例しますから。
 
ただし、
「何も考えずに連写で100枚撮った!」
というのは論外ですけど…(笑)
 
 
 
そして「第三者の目」
 
意外かもしれませんが、
撮るのは好きだけど撮りっぱなし・・・
という写真好きの人って多いんです。
 
プリントして部屋に飾る訳でもなく、
ハードディスクの肥しにしかなっていないケース。
 
これはモッタイナイです。
 
 
「第三者の目」というのは他人の目に触れるという意味です。
友人知人に撮った写真を見てもらいましょう!
 
自分で気に入った写真をプリントして他人に見てもらうと、
自分では気付かなかった観点を指摘されたり、
意外な写真が好評だったりします。
 
そのような「声」に耳を傾けると、
とても良い経験になり貴重な参考意見ももらえます。
 
恥ずかしがらずにどんどん見てもらいましょう!
 
 
 
日々の生活の中で、
上記の3点を意識することを続けていれば、
きっとあなたの写真は変わると思います。
 
 
「撮影テクニック」や「カメラ選び」の前に
コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)からデジタル一眼へ
 
 
最新情報やブログには書けない話はこちらで!
 
 
芦澤来斗


タグ:    

カテゴリ:etc 

存在を消す!? ライブステージフォトグラファー

_MG_9930_450

 

ライブやコンサート会場での撮影で

犯してはいけないタブーとは何でしょう?

 

 

・すぐに思いつく事としては、

 

・フラッシュの発光

 

・AF補助光を光らせる

 

・音を立てる

 

・連写音をたてる

 

・静かなシーンでシャッター音を響かせる

 

 

あたりでしょうか。

(もし上のタブーを破っていたら、
次回から意識・注意すること!)

 

 

 

集約すれば、

 

・音を出してはならい!

 

・光を発してはならない!

 

ということです。

 

 

ある種の撮影では必須だったり快感だったりする
「連写」も、ライブステージ撮影ではご法度です!

 

無音連写なら構いませんけどね・・・(笑)

 

 

ここまでは、
どちらかというとカメラの操作に関することですね。

 

まあ言ってみれば
これは我々の現場では「当たり前」のことです。

 

これすら知らないカメラマンが現場にいると、
まわりのスタッフからは素人に見られるか、
冷ややかな目で見られます。

 

要するに「よそ者扱い」ということです。

 

ライブステージフォトグラファー以前の問題ですね。

 

ハッキリ言ってしまえば、

 

その場に居る資格がない!

 

ということです。

 

 

 

ここまでの前提は当然のこととして、
それと同じかそれ以上に大切なことがあります。

 

実はこれが抜けているカメラマンが意外に多いんです。

新人・ベテランを含めて。

 

それは何だと思いますか?

 

 

 

 

 

 

お客様・オーディエンス・来場者・・・

 

その人達の邪魔になってはいけない!

 

目障りになってはいけない!

 

ということです。

 

 

有料のライブやコンサートは当然として、
無料のライブであっても同じです。

 

 

カメラマンなんて会場に居ないのが一番いいんです!

 

邪魔な存在なんです!

 

 

ライブステージフォトグラファーなんて、
居ないに越したことないんです(苦笑)

 

 

 

これを認識していないカメラマンがいかに多い事か。

 

 

 

いいアングルから撮りたいがために、
観客の存在を忘れて

 

視界を横切る

 

視界をふさぐ

 

目障りな動きをする

 

観客の集中を阻害する

 

これを意識していない。

 

 

 

演出効果に組み込まれている場合を除いて、
観客が第一であることを忘れてはいけません!

 

 

これを勘違いしている自称
ライブステージフォトグラファーが結構いるのです。

 

 

単発の仕事ならそれでもやり逃げで済むかもしれません。
でも継続的な、例えば専任のような仕事は、
その手のフォトグラファーにはまず来ないでしょう。

 

この事だけは忘れないで下さい。

 

 

私はよくどこにいるのか分からなかった!

と言われますし、

ステージが始まると存在が消えると言われます。

 

 

そのくらい神経を使うんだということを

意識して下さい。

 

 

透明マントが発明されるまでは・・・(笑)

 

 

「関連記事」

 

ステージ撮影・ライブ撮影では、リハーサル・ゲネプロが勝負!?

 

ホールでのステージ撮影では三脚の裏に「遊び写真」あり!

 

ステージ撮影・ライブ撮影で舞台を撮らない!?

 

ライブ撮影での視点・・・手だけ・・・足だけ・・・

 

ステージ撮影に向けての準備 気持ちの余裕と緊張感とは?

 

 

最新情報やブログには書けない話はこちらで!
 

 

芦澤来斗


カメラマンを目の敵にする年間会員のオジサン

_MG_3974_500

 

 

ある日のクラシックコンサートでの出来事。

 

 

第一部が終わって休憩時間になり、
撮影していた客席から楽屋裏に戻ろうとしていた私に、
1人のオジサンが近づいてきました。

 

 

ただならぬ気配・・・。

 

「シャッター音が気になる! 邪魔だ!!」

 

防音してるし、静かな場面ではシャッター切ってないので、
聞こえているハズありません。

 

しかも彼の視界に入る場所には居なかったので、
姿が気になった訳でもないはずです。

 

「皆さんに聞こえるシーンでは写してませんけど・・・」

 

「そう言い切れるのか! 確かに聞こえたぞ!!」

 

言い争っても仕方ないので、その場は謝って終わりました。

 

 

楽屋に戻るときに思い出しました。
主催者から、

 

「今日は広報紙の取材で別のカメラマンが入るから、

芦澤さんフォローお願いします。」

 

と言われてました。
私とは違うポジションでそのカメラマンが撮影している姿は、
私の視界にも入ってました。

 

場所も離れていたので、
彼のシャッター音は私の耳には入りませんでしたが、
先ほどのオジサンの視界には入る場所で撮影していました。

 

しかも曲中に移動したりしているのも気付いていました。

 

 

楽屋に戻り、主催者のマネージャーにこの件を報告。

 

「その文句言ってる人、どんな人でした?」

 

と聞かれその容姿を伝えると、

 

「やっぱり! その人年間会員さんなんだけど、
毎回色々なことで文句を言ってくるクレーマーなんです。」

 

それで納得しました。
その後、

 

「そのカメラマン見たら、気を付けるように言っといて。」

 

ということで、二部が始まる前に
そのオジサンのおおよその座席場所を伝えるとともに、
シャッター音と曲中のポジション移動には神経を使うように
伝えました。

 

 

 

その後も、私がこのオーケストラの専属だった事もあり、
何度かこのオジサンに文句を言われました。

 

やはり、各種媒体やテレビ取材などで撮影が入った時です。
顔を知っているから私に文句を言いやすいのでしょうね。

 

 

こちらも最初は腹が立ちましたが、だんだん慣れてきて、

「オー、やっぱり今日も文句言いに近寄ってきたきた!」

という感じです。

 

 

この手のクレーマーは色々いますが、
特にクラシックの定期公演に多い気がします。

 

カメラマンに対してのみならず、
プログラム内容や演奏や観客のマナーや・・・。

 

単に神経質なのか、
自分はクラシックに造詣が深いんだという自負が強いのか、
まあ理由は様々なんでしょうね。

 

 

せっかくコンサートを聴きに来ているのに、
この手の人は可哀想ですね。

 

まあ、あちらもクレームをつけることで
自己満足しているのかもしれませんが。

 

 

お気の毒というか・・・、
きっと、日頃満たされていないんだろうな~と、
同情したくなります。

 

 

 

撮影現場で何らかのトラブルがあった場合は、
原因が自分の場合でもそうでなくても、
必ず舞監か主催者など伝えるべき人には伝えましょう!

 

その場で黙っていて無事に済んだと自分では安心していても、
実は自分の知らないところでその問題が大きくなっていることも
あります。

 

 

例えば静かなシーンで、
あなたが物を落として音を立ててしまったとします。

 

どうせ誰が立てた音かわからないし・・・と黙って帰るのと、
「すみません! あれ、私が○○を落としてしまいました!」
と正直に告白して謝るのとでは相手の印象が全く変わります。

 

 

バレてないと思って黙っていても誰かスタッフが気付いていて、
あなたがいない場所で、

 

「アイツ、あんなところで音たてやがって!」

 

と言ってるのが舞監や主催者の耳に入れば、
印象が悪くなるのは分かりますよね?

 

 

 

実は現場というのは色々な突発事故がつきものです。
PAの音が途切れる!

 

決まったタイミングで照明が点かない!

 

キッカケが合わない。

 

出演者が間違えたり・・・。

 

 

観客も気付くこと、気付かないけど裏方には分かっていること、
さまざまなことが起こります。

 

ですから大きなステージのスタッフや裏方さんほど、
ハプニングには慣れています。

 

 

あなたにとって冷や汗ものの出来事でも、
実は裏方さんやスタッフにとっては
あなたが思うほど大きな事ではないケースが
ほとんどです。

 

 

とにかく何かあったら、しかるべき相手に報告しましょう!

 

それがたとえあなたの失敗でも、
正直に報告すればきっと次も撮影のチャンスをいただけます。

 

しらばっくれて黙っていたら、
次の現場には呼ばれないかもしれません。

 

 

 

まあこれは撮影現場に限らず、
日常生活においても大切なことですね。

 

 

最新情報やブログには書けない話はこちらで!
 

 

 

芦澤来斗


Profile
人気記事
カテゴリー

ページの先頭へ