元G-CLEFのヴァイオリニスト「渡辺 剛」さん。
ステージ撮影やライブ撮影を始めて間もないころ、
友人のピアニストを通じて知り合ったのはもう10年以上前です。
当時はG-CREFも知りませんでした。
NHKの紅白歌合戦にも出場していたのに・・・。
初めてその音色とフレーズに出会い、
一度で惚れこみました。
オーケストラの撮影は経験していましたが、
ソリストとして活動を続けるヴァイオリニストに
出会ったのは初めてだったので、
なおさらインパクトが強かったのかもしれません。
やはり「ピン」で稼いでいるミュージシャンは違う!と痛感。
音色の説得力が違いました。
その後何度か撮影の機会を経て公私共に意気投合。
ステージ抜きで飲みに行ったりする仲になりました。
YAMAHAのポスターにも私の撮影した写真が掲載されたりしました。
その後、彼とダンサーである奥様とのユニット
「RED × RED SOUL COMPANY」の公演の撮影をキッカケに、
奥様ともメールのやり取りをする仲に。
その奥様の言葉で今でも覚えていることがあります。
まだサラリーマン上がりのフォトグラファーとして
自信も実績もあまりなかった私は、事あるごとに自分のことを
「僕はなんちゃってカメラマンですから~」
と言っていました。
ある打上の時、いつものようにそう言った私に対して、
「芦澤さん、こうやって交通費も宿泊代もギャラも払って
来てもらっている私達からしたら、ナンチャッテなんて
言われると複雑な気持ちになるよ。
あなたの写真が気に入って来てもらっているんだから、
もうナンチャッテなんて言わないで!」
この言葉に改めて気付かされました。
これはボランティアでもサービスでもなく、
プロ同士の真剣な勝負であり仕事であることを。
それ以来、「ナンチャッテ」を卒業しました。
そして彼の代表曲のひとつ、
「WALKIN' TOMORROW」
この曲には、迷った時・悩んだ時・打ちのめされた時、
何度救われたかしれません。
芦澤来斗
カテゴリ:アーティストとの出会い