ライブ・ステージ写真撮影では、曲間にこそシャッターチャンスが!


 
ライブ写真やステージ写真の撮影では、
本番よりもむしろリハーサルやゲネプロの時が大切だし
勝負!!だという話は何度かしました。
 
 
事前にステージのセッティングリストや進行表を受け取って、
おおよその状況を想定して現場に行っても、
本番に向けての手直しや現場対応で変わることのほうが
多いのが実際にところです。
 
それに伴って、撮影ポイントや撮影場所、アングル、
カメラのセッティングも変わってきます。
 
 
本番直前に会場に入っていきなり撮影を開始するというのは、
リスクが高いというよりも、その程度の姿勢で撮れる写真は
たかが知れていると言ってもいいでしょう。
 
 
その辺りの基本的なことは、以前の記事を参考にして下さい。
 
 
リハーサル・ゲネプロで決まる!? ライブステージ撮影
 
ステージ撮影・ライブ撮影では、リハーサル・ゲネプロが勝負!?
 
 
今日お伝えしたいのは、
リハーサルやゲネプロでの撮影のちょっとした[ツボ]です。
 
 
リハーサルやゲネプロでは、
本番では撮れない写真を狙うわけです。
 
許可が出れば、
ステージに上がって出演者の間近から撮ったり、
クラシック系であれば、本番では後ろ姿しか撮れない
指揮者の表情を捉えたりします。
 
客席後方のピンに照らされてシルエットとなった
ボーカリストの後ろ姿をステージから客席に向かって撮ったり…、
色々なことを試すことが出来ますし、普段あまり目にしない
アングルでの写真をモノにできたりするわけです。
 
 
 
そうやって本番ではとても捉えられない写真を
撮る味・面白さを知ると、本番よりもリハーサルや
ゲネプロでの撮影の醍醐味にハマってゆきます(笑)
 
 
今日お伝えしたい[ツボ]は、
そのような場面でのポイントのひとつです。
 
 
リハーサルやゲネプロで
ステージ上などで夢中で撮影していると、
いつしか出演者と意識が同期して来ます。
 
同じ空気感と時間の流れに同調して、
一緒に演じているような錯覚に陥るくらいに。
 
これは私がもともと音楽をやっていたから
余計にそうなるのかもしれませんが、
経験のない芝居やダンスでも同じ感覚になります。
 
 
そうすると、
例えば曲と曲の間であったり、
演出の調整で曲中でストップしたりした場合、
撮影しているこちらも「ホッ」として一息つくんです。
 
息をつめてファインダーを見続けていた緊張感が
フッと途切れるんですね。
 
それは仕方がないんですが
(そうでなければ緊張感は続きませんし倒れます(笑))
 
休憩時間になった時も同じです。
 
こちらも出演者と一緒に
「フ~やれやれ、やっと休憩だー」
とホッとします。
 
 
そんな時が実は[ツボ]なんです。
 
ホッとした出演者の表情、
意見を交わすメンバー、
照明スタッフと微調整を相談しているバンマス、
緊張感から解放されてふざけている団員たち、
進行や段取りを確認している指揮者と演出家…
 
どれもその時の現場の空気を伝える
捨てがたい瞬間・表情に満ちているんです。
 
 
ですから、出演者と一緒に「やれやれ」とホッとしている
ヒマはありません。
 
そんな時は、
そこら中にシャッターチャンスが溢れているんです。
 
 
演奏していない、歌っていない、踊っていない
そんな瞬間にこそ、出演者個々人の個性や性格や想いが
素直に現れるんですね。
 
 
内容に関してケンカ腰で議論を交わしている場合も
あるかもしれません。
 
 
全てが得難い現場写真になります。
ドキュメントですね。
 
 
ですから局と曲の間、中断した時、休憩に入る時…
気を抜かずに周りを見渡しましょう。
 
きっといい表情をしている顔がたくさん見つかりますよ!
 
 
 
終演後も同じですよ!
 
さっさとカメラを片付けようとしているそこの君!
機材の撤収はまだ早い!
 
ステージ撮影 終演後はホワイエ(ロビー)に急げ!!
 
 
 
芦澤来斗


「ライブ写真撮影 はじめの一歩」

20040522-210833-BF9B1778_w
 
友人からの連絡
 
「〇〇君さ、いいカメラ持ってるでしょ?
 今度のXX日に僕らのバンドのライブやるんだけど、
 写真撮ってくれないかな~?」
 
こんな連絡をもらって撮影に行った。
 
あなたが初めてのライブ写真撮影を経験した
キッカケはこんな感じではなかったでしょうか?
 
 
まず初めに言葉の定義をしておきます。
 
 ここで言う「ライブ」とは、
 ライブハウスと言われるキャパがMax100名程度の会場で、
 ロック系、ジャズ系、ポピュラー系の演奏会とします。
 (ライブコンサートの略で、慣習により厳密な定義ではない)
 
 
上記のような連絡を友人から受けて張り切って行ったのが、
あなたのライブ写真撮影の最初の経験・・・。
 
 
カメラ・写真が好きで、
中学・高校・大学と文化祭などでライブ写真を撮っていた・・・
という猛者の人は別ですけどね。
(そおいう人には別の記事でノウハウを提供しています)
 
 
で、手持ちの機材はデジタル一眼レフかミラーレス一眼の
ボディー1台と、キットレンズ1本・・・
というパターンが多いのではないでしょうか?
 
ちなみに私がそうでした(笑)
当時はミラーレス一眼はありませんでしたので、
デジタル一眼レフの中級機1台と
標準ズームのキットレンズ1本でした。
 
 
そして指定時間にライブハウスに向かいます。
対バン形式の中の友人バンドを撮るというのが
一番多いパターンですね。
 
 
ライブハウスに到着して友人バンドの出演の順番を待つ間に、
試し撮りなんかしながら、
 
「シャッタースピードは・・・」
「絞りは・・・」
「ISO感度は・・・」
「ドライブモードは・・・」
 
という感じで何度も背面液晶を確認しながら
準備したんではないでしょうか?
 
 「えっ! フルオートのまま撮った!?」
 
それはそれは・・・オ ミ ゴ ト!(カメラがね(笑))
 
 
いよいよ友人バンドの演奏が始まりました。
 
あなたは陣取った客席から夢中でシャッターを切ります。
あるいは客先の後方から立って撮っているのかもしれません。
 
ずっと連写していて、
周りのお客さんに睨まれたかもしれませんね(笑)。
 
夢中でシャッターを切っているうちに、
あっという間に友人バンドの演奏が終了。
 
 
その後は背面液晶で撮った写真を
一喜一憂しながら1枚ずつ確認。
 
 もっとこんな感じで撮れば良かった・・・
 
 こんなに明るくなかったんだけど・・・
 
 ピントが合ってない・・・
 
 これはなかなかイケてるな!
 
 友人ばっかり撮っちゃってる・・・
 
 ドラムはほとんど顔の上半分しか写ってない・・・
 
 ブレブレだ~
 
おおよそこんな感じでしょうか?
 
そして帰宅後にPCの画面で再度見てみて、
カメラの液晶画面で見た印象との違いに驚く!
 
 
私を含めてライブ写真撮影を行っている
皆が通ってきた道です。
 
 
今までは趣味で撮っていたので、
失敗しても自分がガッカリするだけで済みました。
 
でも頼まれての撮影となると、
責任もありますしガッカリでは済みません。
 
それでもバンドの各メンバーごとに最低1枚、
バンド全体で1枚「これっ!」という写真があれば、
あなたの初めてのライブ写真撮影は、
まずは成功と言っていいと思います。
 
それに、多分撮影料とかはもらわずに
ボランティア撮影でしょうからね。いいんです!(笑)
 
 
もし数枚の失敗を除いてあとは全部バッチリ!
と思っているのであれば、
自己満足か、自信過剰か、あるいは
ライブ写真を分かっていないんだと思います。
たぶん…。(違っていたらごめんなさい)
 
初めてライブ写真撮影に行って、
ほとんどボツがなかった・・・ということは
あまり考えられません。
 
もし本当にそうであれば、
あなたはライブ写真撮影は初めてでも、
他の被写体撮影の経験をかなり積んでいるのでしょう。
 
冒頭にも言いましたが、
そおいう人には別の記事で次のステップの
ノウハウをお話ししています。
 
 
通常であれば、そうですね・・・
一流打者の打率を超えていれば
相当良いほうではないでしょうか。
 
打率3割くらい。
100枚撮影して依頼者に渡せるのが30枚程度。
 
それでガッカリして自信喪失する必要はありません!
 
100枚撮って1枚も無いのは寂しいですが、
10枚もあればまずは合格ですよ。
 
そこから全て始まるんです。
ライブ写真撮影というジャンルの入り口です。
 
 
次回は今回の経験を生かして、
今回感じた反省をもとに工夫すれば良いんです。
 
望んでいたより明るく写っていて
雰囲気がなくなっていたら露出をマイナス補正する。
 
ブレてばかりなら、シャッタースピードを上げてみる。
(その分のトレードオフでISOは上がるでしょうけど)
 
ピンボケが多いようであればフォーカスエリアを
工夫してみたり、迅速にフォーカスエリアを動かす
練習をする。
 
ドラムやキーボードがおでこしか映っていなければ、
次回は少し早く行って撮影ポジションを探す。
 
 
仮にフルオートで撮ったのであれば、
気に入った写真、失敗した写真それぞれの
撮影データー(Exifとか)を見て、
シャッタースピード、絞り、ISOがどうなっているのか
確認してみる。
 
 
そのような経験をどれだけするか、
撮った後の反省と学習をどれだけするか、
それを次回にどう反映してトライしてみるか、
撮影のチャンスをどうすれば増やせるか・・・
 
その積み重ねしかないんです。
自力でやっていくためにはね。
 
でもそうやって経験で学んだ自分なりのテクニックや
ノウハウは、必ず身に付くし財産になります。
 
今はデジタルだから、Exif情報など撮影データーが
1枚ごとに記録されているので、
自習するにはとても便利です。
 
フィルム時代は「メモ」していない限り、
写真を撮った時の記録はありませんでしたからね。
 
 
一緒に頑張りましょう!
 
少しでも近道を行けるように手伝いますから!
 
 
最後に、もし以下を意識していなかったとしたら、
これだけは必ずチェックして次回のライブ写真撮影に
臨んでください!
 
 オートフォーカスの補助光はオフになっているか?
 (演奏者に非常に迷惑です!)
 
 音は消しているか?
 (フォーカス合焦時のピッ音はもちろん、消せる音は全てオフ!)
 
 写すたびに液晶に画像が表示されるのをオフにしているか?
 (いちいち確認している暇はないはずだし観客の目障りです)
 えっ! ミラーレス一眼でなくミラーレスで
 ファインダーがない?
 
 困りましたね~ 液晶フード自作しますか!?
 
 
ライブステージ・コンサート写真のデジカメ撮影 事始め
 
お遊びのライブ撮影ならそれでいいけどね(笑)
 
ライブ写真やコンサート写真撮影の第2ステップ
 
 
最新情報やブログには書けない話はこちらで!
 
芦澤来斗


いざ! ライブステージ写真撮影に向かう!

20091227-214741-_MG_8888_w-Canon EOS 5D
 
 
頭の中で曲が鳴り、思わず口ずさむ・・・
 
 
気付けば鼻歌で歌っている・・・
 
 
歌詞もほとんど覚えている・・・
 
 
特に気に入った曲を何度もリピートして聴く・・・
 
 
 
今、あるグループのライブ撮影に向かっている途中。
 
 
ここ数日、時間があればこのグループの音源を聴いていた。
 
身体中に曲が沁みこんでいる。
充満している状態だ。
 
 
各曲の構成や流れ、聞きどころ、各楽器の見せ場・・・
それをもとにした狙いどころもイメージが出来ている。
 
 
事前に確認してある
グループの入り時間に合わせて会場に入る。
 
今日は50名程度のキャパの小さなライブハウスだ。
 
着いてみるとメンバーはまだ到着していない。
 
店のスタッフに挨拶し、
チーフに大まかなスケジュールと
予定しているステージセッティングを確認する。
 
ステージ回りや客席内の動線やスペースも確認する。
 
 
ホールものでは事前にセットリストや進行表を
送ってもらうことが多いが、小さなライブハウスなどでは
当日になってみないと分からないケースが多い。
 
体制がしっかりしたバンドやグループでは、
会場の大小にかかわらず事前にそれらの資料を用意して
会場・音響・照明・撮影の各チーフに事前に送ってくる。
 
そおいう現場はスムーズに進むし、
急な現場対応の変更があっても各スタッフが的確に動ける。
 
でも事前に何の情報のない現場が多いのも悲しい現実。
 
 
 「今日の進行とかセットの資料か情報はないんですか?」
 
 「何ももらってないんですよー」
 
 「待つしかないですね~」
 
そんな話をスタッフとしているうちに、
メンバーが徐々に到着し機材などの搬入が始まる。
 
機材の搬入を手伝う。
 
 「ウワッ! このスタケ重っ!!」
  ※「スタケ」とはドラムなどのシンバルスタンド等が
    まとめて入っているケースです(笑)
 
 「ベーアンはセンター?」
 
 「腰がヤヴァイ~(汗)」
 
 
一通りのセッティングが終わると
早々にサウンドチェックが始まる。
 
 
ここでいつも感じるのは、
事前資料の件もそうだけど、
経験・場数を積んだバンドやグループというのは、
やはり「ツボ」を心得ていて、
スタッフへの支持も的確だという事。
 
一番分かりやすいのはPAさんとのやり取り。
 
できるバンドやグループは自分達の音を分かっていて、
そもそもPAを通す以前の状態でバランスや音質も含めて
 
「音が出来ている」
 
んです。
 
あとはそれを会場に合わせて
的確に増幅して微調整するだけなので早い。
 
 
これが駄目バンドだと、
そもそも自分達の音もバランスも出来ていないのに、
それをPAにどうにかさせようと無茶な要求をする。
 
もちろんPAさんも仕事だから嫌な顔せずに対応するけど、
まわりのスタッフや店の人達は心の中で同情してる。
 
ここで要らない?時間を消費すると、
実はスタッフのテンションはかなり下がっている。
 
そのバンドのお里が知れる・・・(古!?)・・・というか・・・
 
怖いですね(笑)
 
 
 
その間に私は照明を確認、場合によっては調整する。
 
スタッフの少ない箱では、
音響も照明もマスターが1人で行う場合も多い。
 
「音」に時間を取られると、
どうしても「明り」は後回しになりがち・・・。
 
 
撮影班にとっては「明り」が大切なので、
マスターが大変そうな場合は声を掛ける。
 
 「明りの調整、こちらでやらせてもらっていいですか?」
 
 
脚立に登ってライトの向きなどを調整する。
 
 
ここでの必需品・・・
 
わかりますか?
 
 
 
答えは「軍手」
 
素手で触ったらヤケドします!
 
 
それも普通の白い綿の軍手ではなくて合成皮やゴムの軍手。
刺さらない・熱くない・すべらない物がお勧め。
 
 
ライブカメラマンの必需品の一つ!
搬入・搬出の手伝いの時にも役立ちます。
 
大きなホールなどでは下手に手を出すと怒られますが、
小さな箱(ライブハウスやギャラリー)では必須。
 
 
 
何とかサウンドチェックやセッティングが終わったら、
メンバーは楽屋あるいは控室、控えスペースに移動。
 
ここで曲順の確認や撮影に関して打合せしながら、
メンバーの様子をさりげなく撮影。
 
 
店のスタッフ・・・特にマスターあるいはチーフと、
客席内の動線や移動に関して打合せ。
 
場合によっては撮影場所確保のために、
椅子やテーブルのレイアウトを相談の上変更する。
 
 
あらためて本番に向けて撮影機材の確認と準備。
 
バッテリーはOKか?
メディアはOKか?
レンズやセンサーにゴミや汚れはないか?
ストラップが外れないか?
携帯やキーホルダーなど音のするものを身体に付けていないか?
トイレは行ったか・・・(笑)
 
 
これで事前準備完了。
 
 
そして客入れ~本番~撤収と流れてゆ・・・。
 
 
 
開場前の待ち行列や入り口前の当日ポスターや立て看板、
開演前の客席の様子なども撮っておくといいですね。
 
 
 
サウンドチェックの場面でも言いましたが、
音楽物である以上音は大切です。
 
写真には音は写らないハズなので
関係ないように思うかもしれませんが、
「音」がスムーズに決まると現場がスムーズに進み、
スタッフも気分よく仕事ができるんです。
 
それが出演者にも伝わり、最終的に客席に伝播します。
 
開場が良い空気に満たされると、写真にもそれは現れます。
 
 
出演者と現場スタッフのコミュニケーションが
スムーズにいっていない現場は、
不思議とそれが場の空気に反映します。
そして写真にも・・・。
 
 
出演される側にも意識してほしいですね。
 
 
もしあなたが初めてのバンドの撮影に行った際に、
それ以降も積極的に関係を築くべきかどうかの判断材料として、
下記の点もチェックしてみるといいと思います。
 
 
*時間にルーズでないか
*テキパキと動いているか
*スタッフに対して礼儀正しいか
*楽屋の使い方はキレイか
 
 
実はそんな基本的な所に、
バンドの真の実力が現われます。
 
メジャーな演者ほど、上記の点はしっかりしています。
たとえステージの上では乱暴で破天荒に見えるバンドでも・・・。
 
 
 
さあ、そろそろ本番が始まります。
 
盛り上がっていきましょう!!
 
 
最新情報やブログには書けない話はこちらで!
 
 
芦澤来斗


ライブステージフォトグラファーはカッコいい!?

00-016_w
 
 
超満員の観客
 
スモークの中をレーザー光線や
ムービングライトの光が飛び交うステージ
 
汗が飛び散るミュージシャン
 
ステージ狭しと動き回るボーカリスト
 
響き渡るギターサウンド
 
 
 
そんな熱気の中で大きく重そうなカメラを
いくつも肩に掛けてステージに迫る。
 
客席の後方に立てたデカイ複数の三脚の上に
望遠鏡のような長くて大きいレンズを
いくつも並べて撮っている。
 
 
 
ライブステージフォトグラファーと聞いて
思い浮かべるのはそんな姿でしょうか。
 
 
確かにそのような現場もあります。
 
 
狭い意味でのロック・ポップス系の音楽限定で、
ホールコンサートだけ専門に撮影する
ライブステージフォトグラファーならば、
多分いつもそのようなスタンスで撮影するでしょう。
 
 
でも…個人的にはそのようなフォトグラファーを知らないし、
もし存在するとしてもごく一部でしょうね。
 
 
 
写真撮影といっても様々なジャンルがあるのと同じように、
ライブステージ写真といってもその対象は千差万別です。
 
 
音楽といっても、ヘビメタから演歌・・・クラシック・・・
 
芝居といっても、オペラから演劇・・・歌舞伎・・・
 
ダンスに落語に寄席に講演会・・・野外イベント・・・
 
広い意味では、子供のバレエやピアノの発表会・・・学校行事・・・
 
キリがありません。
 
 
会場にしてもドーム・・・大ホール・・・公民館・・・ライブハウス・・・
野外・・・ホテル・・・路上から街中ゲリラ(笑)まで、
これまた屋内・屋外、大小さまざまですよね。
 
 
 
何が言いたいかというと、
一言でライブステージ写真といっても
そのバリエーションはすごく広いということです。
 
 
言葉を変えれば、
 
「何かを演じている人の姿」
 
それを撮影するのが
 
ライブステージフォトグラファー・・・
 
そう言えるかもしれません。
 
 
ライブ写真撮影、コンサート写真撮影、ステージ写真撮影、
舞台写真撮影、ダンス写真撮影、バレエ写真撮影、
イベント写真撮影・・・
 
その意味でどれも言い方が違うだけで同じですね。
 
 
 
そして、ライブステージフォトグラファーを名乗るからには、
それらに対応する必要があるわけです。
 
 
もちろん最初から全てに対応するのは無理です。
 
手持ちの機材で撮影できる適応範囲も限られるし、
それぞれのジャンルの「お作法」も
最低限押さえるべき、「撮るべき写真」も
最初は分かりませんからね。
 
 
 
でもそう聞くとすぐに
 
「今持っているカメラとレンズだと・・・ここまでかな~」
 
とすぐに思いがちです。
手持ちの機材のことが気になる訳です。
 
気持ちはわかります。
私も最初はそうでしたから(笑)
 
 
もちろんそれはそうなのですが、
極端に言えば、いざとなればカメラやレンズは借りれます。
友人から、レンタル機材ショップから、
カメラメーカーのサービスステーションから・・・。
 
 
 
では逆に、
 
「最新のフルサイズデジタル一眼レフのボディー2台と、
 大三元レンズ+サンニッパを貸すので、○○ホールに行って、
 □□音楽祭を撮って来てください」
 
 
そう依頼された場合、クライアントに満足してもらえる、
あるいはクライアントの想定している以上の画像を
提供できますか?
 
当日のスケジュールや舞台の進行は把握してますか?
 
舞台セットやレイアウト図は確認してますか?
 
各出演者の特徴やウリを知っていますか?
 
○○ホールの搬入口は知ってますか?
関係者としての入場許可はもらってますか?
 
○○ホール内の動線はわかっていますか?
 
等々・・・
 
 
実は持参する撮影機材と同じかそれ以上に、
これらの要素が重要なんです。
 
最高の機材を持って行っても、
入場許可がなければ入ることすらできませんからね(笑)
 
 
 
あるいは自分の身体の一部になっていない
使い慣れないフラッグシップ・フルサイズデジタル一眼レフで、
まごまごしている余地はありません・・・本番中は。
 
それより使い慣れた中級機でのほうが、
多分「この一瞬」をモノにできる可能性ははるかに高いでしょう。
 
 
画質的に最高ではなくても、
クライアントの想定している、多分予想しているであろう
「こんな感じの写真」の上をいく、
 
「おー! これ凄いですね~ いいショットですね!!」
 
という写真と、
 
 
画質は最高で、
「う~ん・・・なんだか・・・まあこんなもんですかね」
 
という写真・・・。
 
 
次の機会にも撮影依頼がくるのはどちらか?
 
もう明白ですよね。
 
 
もちろん
そのどちらも満たしていれば文句なしだし、
一つの現場でどれだけそれをクライアントに提供できるかが
我々の仕事であり勝負でもある訳ですが・・・。
 
 
 
世間にはカメラやレンズ、
機材などに関するBlogは溢れていますよね。
 
意味のない写真を撮って、
モニターでの等倍表示で重箱のすみをつつくように
あら探しするのが趣味のカメラマン?も多いですし・・・。
 
それってカメラマンでなく評論家? でもないし・・・(笑)
 
 
最新機種をいち早く入手して、
「開封の儀」から始まってテスト撮影と称して
結局は「買った」自慢でしかないBlog・・・。
 
 
 
「何で撮ったか」
 
の情報は玉石混交、巷に溢れかえっています。
 
でも本当に大事な
 
「何をどう撮ったか」
 
の話は悲しい程に少ないですね。
 
 
 
気持ちはわかります。
 
私も機材は大好きだしそれに走っていた時期もあります。
 
ハッセル、ジナー4×5、コンタックス645・・・
 
いろいろ買いました(笑)
 
ライブステージ以外にも、
建築や「物」まで撮っていましたから…。
今でも若干は撮りますけどね。
 
 
その時期の最新・最高のカメラボディー2台と、
大三元、サンニッパなど一通りのレンズをそろえて
撮影に向かっていました。
 
そうして、
何度冷や汗をかいたことか・・・、
舞台監督に怒られたか・・・、
外してはいけないタイミングを逃したか・・・。
 
早めに会場に行って、
最高のポジションをキープして三脚を立てておいたのに、
しばらく外して戻ったらベテランのビデオカメラマンに
その三脚をどかされていたり・・・
 
 
そんなこぼれ話は書ききれないほどです。
 
 
 
私がここで、あまり具体的にカメラボディーや
レンズの話を出さないのはそのためです。
 
その辺りの情報は、何も私がここで語らなくても
検索すればいくらでもありますからね。
 
 
それよりも、イメージ的に華やかに感じるかもしれない、
ライブステージフォトグラファーとは何か、
何が必要なのか・・・
 
私が駆け出しの頃に、
どこにも情報がないために自己流で現場に向かい、
怒られながら学んだこと、
冷や汗をかきながら覚えたこと、
工夫して報われたこと・・・
 
それを、同じ世界を目指すあなたに
伝えていければと思っているんです。
 
 
ライブステージ・コンサート写真のデジカメ撮影 事始め
 
「ライブ写真撮影 はじめの一歩」
 
ライブ・コンサート・舞台撮影の快感!
 
 
最新情報やブログには書けない話はこちらで!
 
芦澤来斗


ライブステージ・舞台写真撮影のキモ(バレエ・ダンス編)

06-23-01-099_w
 
 
ステージ : うす暗い!
 
照 明 : 目まぐるしく変わる!
 
出演者 : 黒っぽい衣装で大勢!
 
動 き : 早い!
 
 
 
カメラマン泣かせのダンスの舞台。
 
 
ジャズダンス系などでよくあるシチュエーションです。
 
 
デジタル一眼レフの黎明期、
まだ高感度特性が今ほどではなかった頃は、
この手の撮影は苦労しました。
 
ISO感度もせいぜい800、仕方なく1600を使うという状態。
 
ギリギリの露出でRAWで撮影し、
撮影後にPCで露出を持ち上げるなど後処理を
しなければなりませんでした。
 
 
 
その点、最近のデジタル一眼レフやミラーレス一眼は
高感度性能が目覚ましく向上し、
ISO3200や場合によっては6400でも
実用に耐えるようになってきました。
 
 
 
 
バレエの場合は、
逆に舞台の照明は明るめで一定の演目が一般的です。
(もちろん、そうでない凝った照明の演目もありますが)
 
露出に関してはバレエ写真は
ジャズダンスやヒップホップ系などのダンス写真より
対応しやすいですね。
 
 
 
バレエ写真でもジャズダンス写真でも、
ダンス系の撮影では
 
「区切りとなる拍子」
 
でのキメポーズを逃さないのが基本となります。
 
もちろん演目や曲によっては
そうはいかないダンスもあります。
 
創作系のダンスや、そもそも音楽がないとか・・・。
 
 
しかし一般的な音楽に合わせて踊るダンス系の撮影の基本は
まずは「区切りとなる拍子」を押さえることから始まります。
 
 
イチ・ニッ・サン・シッ・ゴー・ロク・シチ・ハチ
ニー・ニッ・サン・シッ・ゴー・ロク・シチ・ハチ
 
 
例えば上のような拍子の曲であれば、
「ハチ」の拍子がキメポーズになるケースが一般的です。
 
 
まずはその拍子でのキメポーズをとらえます。
 
そうは言っても全員が綺麗にそろってなかったりしますが・・・(涙)
 
 
意図的に動きを表現する場合を除いては、
基本的に確実に動きを止めてキメの瞬間を撮影します。
 
 
大人数で一斉に踊るシーンなどでは、
本番で全景だけを撮るだけでは発表会写真になってしまうので、
フィニッシュや曲の途中で全員が綺麗なキメポーズを取る
見せ場の瞬間をメインに撮影し、それ以外のシーンでは
望遠で数人ずつのパートごとに撮るのも手ですね。

念のために本番同様に行われるゲネプロで、
ステージ上や舞台袖から、後列側や上手側・下手側の
両サイドさど、正面からでは撮りにくいダンサーを
事前に撮影しておければ完璧です。
 
目立ちにくいポジションのダンサーも確実に撮っておく・・・。
 
思いやりですね。
 
 
 
メインのダンサーやソロでの踊りをとらえる場合は、
確実に動きを止め、指先・足先まで収めるのが基本です。
 
 
特にそのダンサーの特徴や得意な技・ポーズがある場合は、
それを逃してはNGです。
 
それを事前に知っておくのが前提ですが・・・。
 
レッスンの見学に行くなりリハーサルでチェックするなり、
事前にチェックしておくことが大切です。
 
 
顔馴染みになれば、前もって演目の主題や見どころを
教えてもらえますし、リハーサルやゲネプロでそれを
テスト撮影しながら確認できます。
 
 
大きな公演などでは、
舞台監督や照明さんとの事前確認も大切になります。
 
 
キメポーズの瞬間に照明が同期して変わる!
そんな瞬間があることをを知らずに取り損なったら、
ゴメンナサイでは済みませんからね。
 
 
やはりダンス写真やバレエ写真の撮影においても、
事前準備やリハーサル・ゲネプロでのチェックが大切です。
 
ステージ撮影・ライブ撮影では、リハーサル・ゲネプロが勝負!?
 
 
 
あと注意が必要なポイントとしては、
衣装を美しく見せるために露出には細心の神経を!
ということでしょうか。
 
 
 
例えばバレエの白い衣装が露出オーバー気味で
真っ白くノッペリと飛んでしまったり、
赤い衣装が色飽和でベッタリ質感がなくなってしまったり・・・。
 
 
動きを追うことに気を取られすぎて気が回らない場合に、
ありがちなミスです。
 
 
その辺りのチェックもリハーサルやゲネプロで忘れずに!
 
 
最新情報やブログには書けない話はこちらで!
 
 
芦澤来斗


ライブコンサート写真撮影のキモ(ロック・ポップス編)

_MG_4353_w
 
 
ロックやJazz、ポップス系のライブ写真撮影では、
いかにその場の空気感・熱気・ノリを捉えるかが勝負です。
 
激しい音楽ならその熱、癒し系ならその清涼感・・・。
 
 
 
シャッター音など「音」に関しては、
クラシック系ほど気を使わなくてもすみますね。
 
ライブコンサート写真撮影のキモ(クラシック編)
 
そうは言ってもやはりバラードなど静かな楽曲では
シャッター音を響かせるのはご法度です。
 
 
 
デジタル一眼レフで撮影する場合は、
撮りたくてもシャッターが切れないシーンというのがあります。
 
全曲ギンギンの激しい曲ばかりなら
安心していつでもシャッターが切れますけどね。
 
 
その点ではミラーレス一眼であれば、
電子シャッターの無音撮影が可能なので、
シーンを選ばずにシャッターを切ることができます。
 
 
 
ロック系のライブ写真撮影では、
それほど神経質にならずに曲間でポジション移動ができます。
観客がスタンディングであればなおさら動きやすいでしょう。
 
ただし、あくまでもお客様の視界の邪魔にならないことが
前提なのは当然ですが・・・。
 
 
場合によってはステージ前ににじり寄ったりもいいでしょう。
 
超広角レンズのパースを効かせて、
ミュージシャンの足元から狙うというのも
よく行われる撮影方法です。
 
 
場合によっては、演奏中のミュージシャンとカメラマンが
コンタクトすることで、演出効果を高める場合もあります。
 
ライブ映像でもよくありますよね?
ミュージシャンがカメラに向かってくるシーンが。
 
 
そんな瞬間を近接で捉えるのも面白いですね。
 
 
 
私は演出の一環で
演奏中に舞台に引き上げられたこともあります!
 
 
曲の演奏中、舞台の上で意図的に目立つように
動き回って撮影しました。
 
ボーカルににじり寄ったり、
ギタリストを足元から見上げて撮ったり、
ドラマーの後ろからノーファインダーで俯瞰で撮ったり・・・。
 
曲終わりでボーカルから紹介されて、
観客に向かって拳を振り上げてステージを降りました(笑)。
 
場を盛り上げる演出効果としてこんなこともあり得ます。
 
 
そのあたりは、出演者との信頼関係や場数がものをいいますね。
 
 
 
同じバンドとの付き合いが長くなると、
そのバンドのファンの人達とも顔馴染みになります。
 
開演前や終演後に声を掛けられることもよくありますよ。
 
「芦澤さ~ん! またお会いしましたね!」
 
 
バンドとそのファンも含めた、
ある種のファミリーの一員として認知されると、
余計な神経を使わずに済むのでスムーズに撮影が行えます。
 
 
楽屋にも自由に出入りして、
出演前の様子なども撮れるようになると、
メンバーとの気心も知れて普段なかなか見れない表情を
ものに出来たりもします。
 
 
 
そのように出演者との距離を縮めるためには、
ただ撮影するだけではダメです。
 
打上などに呼ばれたら積極的に参加するのはもちろんですが、
例えば機材の搬入や搬出に手を貸したり、
セッティングを手伝いながら撮影ポジションや照明を
お互いに確認したりといった共同作業が大切です。
 
 
実はそんな地道な行いの積み重ねが
撮影チャンスを広げたりあらたな出会いの
きっかけになったりするのです。
 
 
 
本番だけ顔を出して、
自己満足の撮影をしてさっさと帰る・・・。
 
それではいつまでたってもチャンスは広がらないし、
他の撮影機会を紹介していただいたりはありません。
 
 
もちろん良い写真を撮ることが前提とはなりますが、
それと同等か、もしかしたらそれ以上に、
そんな地道な気配りや積極的な行動がとても大切なのです。
 
 
最新情報やブログには書けない話はこちらで!
 
 
芦澤来斗


ライブコンサート写真撮影のキモ(クラシック編)

2D-144_w
 
 
クラシックコンサートの写真撮影で最も気を使うのは「音」。
 
たとえフルオーケストラでもそれは変わりません。
 
 
静まりかえったピアニッシモのフレーズ中に
「カシャッ」なんてシャッター音を響かせたら
大ヒンシュクです。
 
でもそんな場面で無神経にシャッターを押すカメラマンが
いるんですよね。
シャッター音は聞こえないだろうと油断しているのか、
そもそも神経が「無」なのか・・・。
 
そんなカメラマンに限って腰に鍵とか下げていたりします。
動くたびにチャラチャラ音がする。
 
 
この手のカメラマンは、同じ現場では二度と会いませんけどね。
一度で出禁になりますから(笑)
 
 
カメラマンを目の敵にする年間会員のオジサン
 
音は立てないけど、やたらに動き回る・・・
これも当然NGです。
 
 
 
とにかくソロのピアノのリサイタルから、
フルオーケストラのコンサートまで、
編成や演目に関わらず、クラシック系のコンサートでは、
カメラマンは存在感を消すことが大事です。
 
クラシック系以外でも
アンプラグドのアコースティック系音楽の
ライブコンサートの写真撮影では同じ注意が必要です。
アコースティックギターの弾き語りや民族音楽系なども。
 
 
 
トゥッティ(tutti)などの大音量のシーンなら
連写しても大丈夫かもしれませんが、
まず連写はしません・・・我々プロカメラマンは。
 
そもそもこの手のジャンルのライブコンサートの写真撮影で
連写は考えられません。
意味がありませんからね。
 
 
激しく動く指揮者やヴァイオリニストを撮る際も、
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の連写では話になりません。
 
シャッター音が響くリスクを冒しているだけで、
本当に「ここ!」という瞬間はものにできません。
 
そんな撮り方をしていたら、いつまで経っても
本当のライブステージフォトグラファーにはなれません。
 
 
ファインダー越しにひたすら被写体を追い続け、
望んだシーンの瞬間にシャッターを切る!
 
これが醍醐味なんです。
 
 
アマチュアのカメラマンを見ていると、
構えたと思ったら撮って、
撮ったら背面液晶で確認して・・・
また構えて・・・
 
という動きが多いですね。
 
 
そんな構えた瞬間に絶妙のタイミングが
あるとは思えないんですけどね(笑)。
 
 
ある被写体(例えばソリスト)を狙ったら、
ファインダー越しにじっと「その瞬間」を待ち続けます。
極端に言えば何分でも。
 
シャッターボタンに指を載せ、ピントを合わせつつ
息を殺して待ちます。
 
 
そして「その瞬間」を逃さずに捉えるのです。
 
 
 
「その瞬間」とはどの瞬間?
 
そう思うかもしれません。
 
 
それは被写体や状況によって変わります。
 
例えば狙ったソリストがヴァイオリニストであれば、
演奏している曲のどの部分が山場なのか、
聴かせどころなのかを事前に把握しておき、
そのシーンでの表情とボウ(弓)の位置から判断します。
 
あるいはその山場の前後で良い表情が撮れたりもします。
 
 
これは、例えばロックバンドのライブコンサートで、
ギタリストを撮る時などにも共通します。
 
間奏での見せ場のギターソロを弾いているシーンも
もちろん狙い目です。
ライブ感溢れる動きのあるシーンが捉えられるでしょう。
 
でも、その間奏に突入してゆく直前や弾き終わった直後に、
良い表情を捉えるチャンスがあることが多いんです。
 
 
ですから、そのような見せ場や聴かせどころを狙う場合は、
その少し前から過ぎた後までファインダーから
目を離すことはできないハズなんです。
 
 
せっかく狙い目のシーンなのに、
始まった瞬間に一枚撮って背面液晶眺めて、
また構え直して撮って・・・
そんな暇はありませんよ!
背面液晶を眺めている時間がもったいない!!
 
 
「その瞬間」を明確にイメージして撮影に臨んでいれば、
狙った絵をものにできた瞬間に
 
「来た!!」
 
とわかります。
背面液晶でいちいち確認なんてしなくても。
 
 
そして「来た!!」こそが醍醐味であり、
各カメラマンの個性が出る部分なんです。
 
 
 
それに背面液晶をやたらに光らせていたら、
シャッター音と同様にお客様にとって目障りで迷惑です。
 
存在を消す!? ライブステージフォトグラファー
 
 
フィルム時代の一眼レフやデジタル一眼レフカメラでは、
とにかくシャッター音をいかに消すかに腐心しました。
 
防音カバーをカメラに被せたり、
防寒用撮影カバーを全体に被せて汗だくになったり・・・(笑)
 
 
今はミラーレス一眼カメラの電子シャッターでの
無音撮影が可能になってきたので、
シャッター音の気苦労からは解放されました。
 
 
 
さてクラシックコンサートに話を戻しましょう。
 
 
クラシックコンサートでは
明り(照明)が一定のケースが殆どですよね。
 
もちろんオペラなどは別ですが・・・。
 
明りが一定なので、陰影による面白みを出すのが難しいです。
照明が劇的な効果をもたらしてくれた!
なんていう幸運はあまり望めません。
 
ですので演者の表情(顔だけでなく身体全体の)を
いかに捉えるかが勝負となります。
 
 
フルオーケストラの場合は、
トゥッティで全員が演奏しているのが前提で、
ヴァイオリンやヴィオラのボウ(弓)が美しくそろっていて、
指揮者の後ろ姿に表情がある瞬間が理想でしょう。
 
 
ピアニストであれば高音部(右手の方、客席側)に顔が向いて、
右手が上がっている瞬間とか・・・。
 
このあたりは各カメラマンの好みが反映する部分ですね。
 
照明や演出効果などの飛び道具がないだけに、
腕が問われるとも言えます。
 
 
楽団の全景も必要ですが、
そればかりだと記録写真・発表会写真になってしまいます。
 
オーケストラであれば、曲の楽章によって聴かせどころ、
あるパートの見せ場があります。
 
例えばある楽章が、
冒頭のホルンの壮大なフレーズで始まるとか・・・。
 
その時は、ホルンのパートだけを抜くとか
ホルンの首席奏者をアップで狙うと面白いです。
 
 
テレビのオーケストラコンサートの放映も参考になりますよ。
そおいった場面では必ずスイッチングされて
メインの楽器がアップになります。
 
 
 
そのように場面を読んで狙うことが必要です。
 
可能であれば事前にその曲を聴いて、
狙いどころの目星をつけておければ万全ですし、
その場で慌てることもありません。
 
 
何度か話していますが、そのような事前チェックのためにも
リハーサルやゲネプロでの確認が大切なんです。
 
せっかく目星をつけていても、実際には別の楽器がかぶって
肝心な被写体が見えなかったりしますからね。
 
 
ステージに乗っている演者が多ければ多いほど、
狙いどころは多くなりますが、その分確認どころ満載です。
 
 
リハーサルやゲネプロなど事前の確認や
本番では撮れないアングルの撮影など、
極端に言うと本番までで勝負は決まっている!とも言えます。
 
 
 
クラシックに限らず
大きなホールでのライブコンサート撮影では、、
私は本番までにその日の70%位の汗をかいてしまいます(笑)
 
 
それで本番では殆ど汗もかかず冷静に
狙ったポイントの撮影に集中できるのです。
 
 
最新情報やブログには書けない話はこちらで!
 
 
 
芦澤来斗


Profile
人気記事
カテゴリー

ページの先頭へ