ライブカメラマンに必要なものは・・・機材?


梅雨も明けて、いよいよ夏本番!
 
お祭りや縁日、花火大会など、
撮りたくなるイベントが目白押しですね(笑)
 
洒落たストラップに白いミラーレスカメラをさげて、
浴衣姿で歩いているカメラ女子の姿を見ると、
なんだかホッコリ幸せな気分になってしまうのは、
歳のせいでしょうか…(笑)
 
その横を報道カメラマンのような場違いのスタイルで、
獲物を狙うような目でウロついている男性には
どうしても違和感を感じてしまいます。
 
 
夏には各種の音楽イベントも多くなりますね。
 
野外フェスはもちろん、
ライブハウスでも夏祭りのライブイベントが催されたり、
夏休みを利用したアマチュアバンドのライブ合戦なんかも
ありますよね。
ライブカメラマンの出番です!!(笑)
 
 
 
そうなるとそれらのイベントを撮るチャンスも増えますから、
それに伴って私のサイトへ訪問してくれる人数も増えます。
そして質問メールも増えてきます。
 
訪問してくれているページや質問メールの内容を見ると、
約70%がカメラやレンズなどの機材に関すること。
残り30%がそれ以外のノウハウ的な内容です。
 
 
このサイトでも必要に応じてカメラやレンズなどの
機材に関する内容は書いています。
 
ただ意図的に個別のメーカーや機種に関する内容には
あまり触れないようにしています。
 
 
その手の内容は、
[各種媒体の提灯記事]に溢れているし、
自慢がしたいだけの[自称評価レビュー]も
ネット上に無数にありますよね?
 
ですから、あえて私が書かなくても良いと思っているのと、
 
『本当に大切なことは[使っている機材]ではない!』
 
ことをお伝えしたくてこのサイトを立ち上げたからです。
 
 
ライブカメラマンは
使っているカメラで決まるものではないからです。
 
これはなにもライブカメラマンに限りませんけどね。
 
 

「ライブカメラマンになりたいんですけど、
どんなカメラを買えばよいですか?」
 
この手の質問に、
 
「まずはフルサイズのCanon EOS 5D Mark IVがいいです。
それにAPS-CのEOS 7D Mark IIがあれば万全です。
レンズは大三元3本をそろえましょう!」
 
なんて無責任に回答することはできません。
 
でもそう言っているサイトのなんと多いことか。
信じられません。
 
 
もちろん写真に取り組めば、
【道具である】カメラやレンズにも興味や愛着がわきます。
それは私も同じです。
 
でもあまりにも[そっち]に情報が偏り過ぎの気がして、
私のサイトでは[あえて外して]いるんです。
 
 
最新で最高(価格が高い)の機材を揃えれば、
ライブカメラマンになれるのであれば話は簡単です。
 
そおいう志向の「自称ライブカメラマン」は、
私がいつも言っている、
 
『ライブやコンサート会場には
カメラマンなんて居ないにこしたことはない!』
 
なんていう趣旨は理解不能でしょうね(笑)
 
 
ですから、
私のメルマガを読んでくださっている読者は、
[カメラオタク]ではなく
言ってみれば[撮影に向き合っている]人
が多いんです。
 
『納得の1枚をモノにするにはどうしたらよいか?』
 
それを考えているメンバーなんですね。
 
 
ただし、もちろんそれはとてもパーソナルで
感覚的なフィーリングに由来する内容ですから、
言葉や文字にするのは非常に難しいことは承知しています。
 
 
でもライブカメラマンだけでなく、
撮影対象のジャンルに関係なく写真を撮るうえで
【納得の1枚】を写すには避けて通れないポイントなんです。
 
分かっていても言葉では通じないと知っていて「言わない」
カメラマンも多いと思います。
 
それはカメラマンだけでなく
極端に言えば[芸の道]に通じるのかもしれませんね。
 
 
まあそこまで大そうに考える必要はありませんが、
少なくても職人としてのライブカメラマンには必要な要素です。
 
 
そこに明確な答えはありませんが、
その思考抜きでは何でも屋のカメラマンで終わってしまいます。
(それはそれで大変なんですけどね)
 
 
ライブの撮影なら【あなた】に頼みたい。
 
○○バンドの撮影なら【あなた】だ!
 
そうなりたくはありませんか?
 
『どのカメラが必要か…どのレンズが要るのか…』
 
それは後からでいいんです!
先に考えることは別にあります!
 
 
ましてや今は悩ましい状況なんです。
 
【フルサイズ】 か 【APS-C】 かで悩んでいたのが、
【ミラーレス中判】も視野に入りつつあります。
 
【デジタル一眼レフ】か【ミラーレス一眼】か
これも十分に考慮すべき段階にきました。
 
 
機材選びは後からで大丈夫です。
もちろんカメラがなければ写せませんけどね。
 
なんだか今日は小難しい話になってしまいました(笑)
暑さのせいかな…
 
ごめんなさい。
 
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「フルサイズ」か「APS-C」か!? 「フルサイズ」神話
 
いよいよ「デジタル一眼レフ VS ミラーレス一眼」が本格化!?
 
デジタル一眼レフかミラーレス一眼か・・・それが問題だ!?
 
お遊びのライブ撮影ならそれでいいけどね(笑)
 
ライブステージフォトグラファーと言うからには・・・
 
 
芦澤来斗


ファインダーは【OVF(光学ファインダー)】?? 【EVF(電子ファインダー)】?? どっち?


 
ファインダー(正式には“ビューファインダー”)と言っても、
カメラのタイプによって様々な種類があります。
 
その中で[一眼タイプ]のカメラのファインダーには、
大別して下記の2種類があります。
 
 
「光学式ファインダー(OVF:Optical View Finder)」
 
 [デジタル一眼レフ]のファインダーで、
 字のごとくレンズから入ってきた【光】を
 直接見るタイプのものです。
 
 [レフ]という鏡によって、レンズから入ってきた【光】を
 ファインダーとセンサーに切り替えて届けます。
 
 通常[レフ]はファインダーに【光】を導き、
 シャッターが押された瞬間に[レフ]が上がり(ミラーアップ)、
 【光】がセンサーに届きます。
 
 このため、撮影の瞬間にはファインダーに【光】が導かれず、
 ファインダーが真っ暗になります。
 これが“ブラックアウト”と呼ばれる現象です。
 
 
「電子式ファインダー(EVF:Electronic View Finder)」
 
 [ミラーレス一眼]のファインダーで、
 ファインダー内に組み込まれている小さな液晶画面の像を
 レンズで拡大して見るタイプのものです。
 
 レンズとセンサーの間に[レフ]がなく、
 レンズから入った【光】は常時センサーに届く状態です。
 
 電気信号に変換された【光】情報が、
 ファインダー内の小さな液晶画面に表示されるのです。
 
 ですから原理的には“ブラックアウト”は生じません。
 ですが、現状では電気的処理スピードの関係で
 実際には電気的に“ブラックアウト”が生じますが、
 最新機種ではほぼ問題ないレベルになりつつあります。
 
今後シャッターが[グローバルシャッター]になった段階で、
完全に“ブラックアウト”からは解放されます。
 
 
ネット上で『ミラーレス一眼レフ』という記述を
よく見かけますが、上記の通り[ミラーレス一眼]に
[レフ]はないのでこの言い方は誤りです。
 
そもそも“ミラーレス”とは“レフ(ミラー)”が無いという
意味ですからね(笑)
 
 
 
実際の使用感に関しては、
 
“目に優しい”のは[OVF]
 
“機能的に優れている”のは[EVF]
 
と言えます。
 
 
OVF(光学ファインダー)かEVF(電子ファインダー)か…ファインダーはやはりOVFが気持ちいい!けど・・・
 
 
例えれば、
[OVF]は窓から景色を見ている感じで、
[EVF]は景色をカメラを介して液晶テレビで見ている感じ、
とでも言えるでしょうか。
 
やはり窓越しの方が気持ち良いですよね?
 
 
実際にライブ撮影などで、数分間続けてファインダー越しに
被写体を見続ける場合などは、やはり[OVF]の方が目が楽です。
 
ただ[EVF]も日進月歩で進化しているので、
現状ではほとんど気にならないレベルにはなってきています。
 
 
[視野率]や[倍率]など他の要素もありますが、
[EVF]が撮影現場で使えないから[デジタル一眼レフ]を選ぶ・・・
という段階は過ぎたと言えます。
 
通常の撮影では[EVF]でほとんど問題ないでしょう。
 
[EVF]ではファインダーで[露出]や[被写界深度]、
[各種効果]が撮影時にリアルタイムで確認できるので、
機能的に優れていますし、
先ほどの“ブラックアウト”も克服されつつありますから、
数年後には“ファインダーと言えばEVF”が
当たり前になるでしょう。
 
ということは、
数年後には[デジタル一眼レフ]より[ミラーレス一眼]が
主流となることは明白です。
 
 
そこには、カメラメーカーの思惑や政治的な要素、
カメラ歴の長いユーザーの意識や慣習が絡むので、
そう簡単に移行しないとは思いますけどね。
 
 
ただ
 
[デジタル一眼レフ]から[ミラーレス一眼]への潮流…
 
これを止めることは誰にもできないでしょう。
 
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芦澤来斗


ライブ写真撮影のレンズ選び

 
 
『大三元が必須でしょ!』
 
『小三元でもいけるよ』
 
『やっぱり単焦点だね!』
 
 
ライブ写真、コンサート写真、舞台写真などの
撮影で共通する事とは…
 

  • 屋外に比べて暗い被写体となる
  • 撮影スペースがかなり限定される
  • あまり動き回れない
  • シャッター音など“音”に気を使う
  •  
    主にはこんな感じでしょう。
     
     
     
    そんな環境でのライブ撮影では、
    どんなレンズがいいのでしょうか?
     
    【大三元】と数本の単焦点があればOK。
     
    そう言ってしまえばそれまでなんですが…。
    そう勧めているサイトも多々見受けられますけどね。
     
     ※そもそも『大三元』『小三元』とはなに?
     
      大三元:解放F値が2.8のズームレンズ(広角・標準・望遠)
      小三元:解放F値が4.0のズームレンズ(広角・標準・望遠)
     
      元々はキヤノンのレンズで言われていた言い方ですが、
      今はニコンでも使われますね。
      詳しくはネットで検索してもらえれば、
      いくらでも出てきますのでそちらで…。
     
     
     
    それだと話が終わってしまうし(笑)、
    皆がそう簡単に揃えられるわけではないと思うので、
    もう少し現場別に考えてみましょう。
     
     
     
    ライブハウス(ロック・ジャズ・ポップス系)
     

  • 照明は暗めでそれ程ころころ変化しない
  • 撮影場所は限定され狭い
  •  
    撮影場所にもよりますが、
    客席脇や舞台目前などで撮る場合は、
    広角と標準か準望遠の2本が基本となります。
     
    出来れば“F2.8”は欲しいですが、
    高感度に強いカメラの場合は“F4.0”でも
    何とか対応できるでしょう。
     
    ズームが必要か単焦点でいけるかは、
    同程度のキャパのライブハウスでの撮影が多いのか、
    その都度規模が違うかによりますね。
     
    撮影場所からステージの距離がある程度決まっていれば、
    単焦点の方が機動力は上がります。
    価格的にも手頃で明るいレンズが手に入ります。
     
     
     
    小ホール(ダンス・芝居)
     

  • 照明は暗く目まぐるしく変化する
  • 撮影場所は少し余裕がある
  •  
    ダンスや芝居系では、基本的にとにかく
    照明が暗くて変化が激しい場合が多く、
    しかも演者の動きが速いので
    シャッタースピードは高速に保つ必要があります。
    ですから、レンズは出来る限り明るくないと
    厳しい場合が多いでしょう。
     
    この場合はやはり“F2.8”は必要でしょう。
    “F2.0”以上であれば楽です。
     
    ズームか単焦点かはライブハウスの場合に準じます。
     
     
     
    ホール(クラシック・バレエ系)
     

  • 照明は基本的に明るく一定
  • 撮影場所はケースによる
  •  
    特別な演目を除き照明は明るめで安定しているので、
    “F4.0”程度でも対応できます。
     
    ただ撮影場所が客席最後部からに限定される場合は、
    望遠がないと演者をアップで捉えられません。
    会場の大きさにもよりますが、
    300mm程度の焦点距離が必要になります。
     
    三脚に望遠と標準の2台を
    セットすることになるでしょう。
     
     [APS-C]にサンニッパ
     [フルサイズ]に標準ズーム
     
      私の場合はそのペアが多いです。
     
    客席両サイドの通路などを動ける場合は、
    単焦点でも対応可能です。
     
    ただしくれぐれも演奏中にやたらに動き回って、
    お客様の目障りになることは厳禁です!
     
    “シャッター音”に一番気を使う現場ですね。
     
     
     
    代表的な例を考えてみました。
     
    これが野外のイベントやコンサートとなると、
    また変わってきますし、昼と夜でも違いますからね。
     
    野外でも、夜の場合は上記に準じます。
     
     
     

  • ステージまでの距離
  •  

  • 照明の具合
  •  

  • 演者の動きの速さ
  •  

  • 自分のカメラ
  •  
    上記の要素を鑑みて、
    必要な最も使用頻度の高そうなレンズから
    揃えてゆくことになると思います。
     
     
    これはカメラボディーにも言えますが、
    最初の頃は“何でも新品”で考えてしまいがちです。
     
    でも中古市場に目を向けると、
    意外に手に入れ易いものですよ。
     
    無理して新品レンズを1本買うなら、
    中古で2本買う方が対応力は上がることもあります。
     
    ただしあまり古いフィルム時代のレンズは、
    デジタルだと問題がある場合がありますから、
    その辺りは情報収集して気を付けてください。
     
     
    『レンズ沼は楽しいけど怖い・・・(笑)』
     
     
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    芦澤来斗


    電子シャッターの無音撮影は武器となるか!?


     
    静まりかえったホール
     
    ピアニストが全身全霊を掛けて
    大切な1音に指を降ろそうとしたその瞬間
     
      カシャッ!
     
     
    張り詰めていた会場の空気が一気に緩む。
    まるで空気が抜けていくように。
     
     
     
    天から降り注ぐ光の柱
     
    それに向かって祈るように手を差し伸べて
    天を仰ぐ役者。
    その想いがまさにピークになろうとした瞬間
     
      カシャッ!
     
    異次元だった空間が、
    一気にただの芝居小屋の舞台に戻る。
     
     
     
    そんな場面に何度も遭遇したことがあります。
     
    アマチュアのステージでは度々ありますが、
    プロの現場でもあるんです。
     
     
    これって、
    [ミラーレス一眼]の[電子シャッター]で
    無音撮影どうのこうの以前の話ですね。
     
     
     
    アマチュアのステージでは、
    ある意味仕方ないか・・・と流せます。
     
    出演者の親族・知人が頼まれて
    撮っているんですからね。
     
    現場の[お作法]も[シキタリ]も何も
    知らない訳ですから無理もないんです。
     
    [シャッター音]を響かせる以前に
    [フラッシュ]光らせたりしますから(笑)
     
    あまりにひどい場合は、主催者に代わって
    注意することもありますけどね。
     
     
     
    でも、許可を得たカメラマンしか撮影できない
    ような現場でこれやられると非常に頭にきますね。
     
    それなりのステージでもたまにあるんですよ。
    メジャーな出演者がいるような現場でも。
     
    たいていは[報道系]のカメラマンですね。
     
    最近はだいぶマシになってきましたが、
    テレビ局や新聞社が横暴なことが多かったです。
     
     “撮りに来てやってる”感
     “取材してやってる”感
     
    丸出しで、無礼というか舐めているというか・・・。
     
    出演側も心得ているベテランの現場では、
    その辺りの[トラブルの種]を心得ているので、
    裏方含めスタッフ一同に事前に連絡があります。
     
     「申し訳ないけど、
      今日はTV取材入るから、
      何かあればすぐに教えてください」
     
    という感じですね。
     
     
    これが出演者側も
    (出演者というより事務所やマネージャーなど取り巻き)
    TV取材に慣れていなかったり、
    まして取材されることに舞い上がっていたりすると、
    色々起きるんですよ、本番中とかにね。
     
     
     
    話しが[ミラーレス一眼]の[電子シャッター]から
    だいぶ飛躍してしまいました・・・。ゴメンナサイ!
     
     
    そして冒頭のようなシーンですが、そんな瞬間こそ、
    演者が最高の表情をしているんです。
     
    でも今までは条件反射的にシャッターを
    切りそうになるのをこらえていました。
     
    でもその後も[その瞬間の表情]が脳裏に残ります。
     
    “最高の瞬間だったなー”と・・・
     
    そのストレスから解放してくれたんです。
    [ミラーレス一眼]の[電子シャッター]がね。
     
    この“解放感”は、少なくともステージを撮る
    私にとってはとても大きなものです。
    我慢しなくてよくなりましたからね。
     
     
    こちらが我慢している瞬間に、
    「カシャッ」とシャッター切った音がすると、
    本当に腹が立つんです。
     
    まあそれがフリーのカメラマンだった場合には、
    何度かそれがあると、いつの間にか
    現場では見掛けなくなりますね。
     
    そんな神経では呼ばれなくなりますから。
     
    写真の[技術]や[腕]以前の、
    デリカシーの問題ですからね。
     
     
    これは鉄道の運行を妨げる[撮り鉄]も、
    立ち入り禁止の花壇にズカズカ入っていく
    自称カメラマンも同じですね。
     
     
    私はかねがね、
    ライブやコンサートや舞台の会場には
    カメラマンなんて居ないのが一番良い・・・と
    言ってきました。
     
    演者・演出の妨げになってはならないのは勿論ですが、
    入場料を払って来場している観客の邪魔になるのも
    [ありえない]ことだと思っています。
     
     
    そんな私にとっては、
    [ミラーレス一眼]の[電子シャッター]での
    無音撮影はとても強い味方です。
    ストレス解消ツールのひとつです(笑)
     
     
    これも何度か話しましたが、
    [音]が消せた今、欲しいものはヒトツ!
     
     
     
     透明マント
     
     
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    芦澤来斗


    ソニーα9(アルファ9)発表でデジタル一眼レフの牙城が危ない!

    alfa9

    ついに来ましたね!?
     
    ソニーα9
     
    NIKON D5系、Canon 1DX系に正面から戦いを挑む
    ミラーレス一眼が登場しました。
     
    主戦場はスポーツ写真や野鳥などのネイチャー写真。
     
     
    ソニーα9の革新的な点は下記です。
     
     1.ブラックアウトなしの高速連写
     
     2.ローリング歪みのない電子シャッター
     
    デジタル一眼レフでは構造的に不可能な
    ブラックアウトなしの連写がとうとう実現しました。
     
    理屈から言うとミラーレス一眼では「ミラーレス」の名の通り、
    ミラーによるブラックアウトは起こらないのですが、
    電気的な処理速度の限界で実際にはブラックアウトが
    生じていました。
     
     ついに、電子がメカを超えました!
     
    高速連写の永年の課題であった「ブラックアウト」が、
    言ってみれば過去のものとなりました。
     
     
    そして「無音撮影」を実現する
    電子シャッターの問題であった、
     
     「高速に動く被写体がゆがむローリング現象」
     
    もなくなりました。
     
    振っているバットやゴルフクラブがグニャリと
    曲がって写る現象が起こらなくなった訳です。
     
    正確には全く無になったわけではなく、
    通常のフォーカルプレーンシャッターと同等になったと
    言うのが正しいのですが、
    メカシャッターで通常は問題にならなかったレベルに
    なったという事です。
     
     
    上記の2点が何をもたらすかというと、
    極論すればメカニカルシャッターが不要になる!のです。
     
     
    もちろん「シャッター音」は無ければよいと
    言い切ることはできません。
     
    以前にも「無音撮影」についてはお話ししましたが、
    撮影のリズムや感触、手応えという部分で
    音が鳴った方が良い点もあります。
     
    α9もそのあたりは意識していて、
    電子音での疑似シャッター音を設定できたり、
    意図的に連写開始の最初だけ意図的にわざと
    ブラックアウトを演出することもできるようです。
     
     
    ただ、ライブコンサート写真の撮影や、
    講演会、その他静粛を求められるシーンでは「無音撮影」は
    今や必須となりつつあります。
     
    今までは「仕方ない」で済んでいた「シャッター音」も、
    今後は徐々に「鳴らしてはならない音」となるでしょう。
     
     
    我々プロの現場では、
    シャッターの耐久性というのも重要です。
    メカである限り寿命がありますからね。
     
    電子シャッターは稼働メカがありませんから、
    耐久性とは無縁になります。
     
     
    そのうち、
     
     「昔はシャッターを切るとブラックアウトという
      現象が起きたんだよ」
     
    と若い人たちに語る日が来ますね(笑)
    「ブラックアウト」が死後になるのはいつ頃でしょうね。
     
     
    デジタル一眼レフでもそうですが、
    現状ではスポーツ撮影系が主となる「連写」重視のカメラと、
    風景写真や物撮りなどが主となる「解像度」重視のカメラの
    二系列あるわけですが、
    これも将来的には一本化されてゆくのでしょう。
     
     
    「解像度」重視系は先日話したように、
    フルサイズのデジタル一眼レフからミラーレス中判と
    なってゆくと思われます。
     
    ライブビューでじっくり撮るのであれば、
    ファインダーは要らない訳ですしね。
     
    GFXで「35mmフルサイズ」より「中判フォーマット」かも!?
     
     
    現状のミラーレス一眼の唯一の課題であった、
    「高速で動く被写体を連写で捉える」
    というテーマも、ついに解決されつつあるようです。
     
     
    オートフォーカスの正確性も、
    構造的な観点から見ればミラーレス一眼に分がある訳で、
    あとは電気的な処理速度がどこまで高まるか・・・、
    スピード勝負を残すのみとなりました。
     
     
    ミラーレス一眼やミラーレス中判に残された課題は、
    システムとしての充実度と完成度、
    耐久性・対候性やサポートも含めた信頼性と言えますね。
     
     
    以前も話したように、
    今度の東京オリンピックの頃には、
    フィールドや競技会場のカメラマン席に、
    デジタル一眼レフだけがずらっと並んでいる・・・
    という今までの見慣れた光景とは違う
    光景になっているのでしょう。
     
     
    「デジタル一眼レフ」の終焉?!
     
    デジタル一眼レフかミラーレス一眼か・・・それが問題だ!?
     
     
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    芦澤来斗


    「デジタル一眼レフ」の終焉?!

    20061014121543
     
     
    カメラのトレンドがデジタル一眼レフからミラーレス一眼へと
    向かっていることは何度か書いてきました。
     
     
    これはフィルムからデジタルに移り変わった時点で、
    いつかは置き換わるであろうことは予想されていたことだし、
    あとは、いつ?何に?という点が関心事でした。
     
     
    「一眼レフ」という仕組みは、
    「フィルム」を前提とした撮影の機構としては
    ある意味完成の域に達していたと言えます。
     
     
    デジタル一眼レフは、
    その「フィルム」を「撮像素子(センサー)」に置き換えたもので、
    基本的な機構はそのまま継承してきた訳です。
     
     
    しかし「フィルム」が「撮像素子」に置き換わった段階で、
    「一眼レフ」機構のキモであるミラーとペンタプリズムは
    本質的には不要となりました。
     
     
    「フィルム」を前提としたカメラでは、
    「一眼レフ」に限らず
    「二眼レフ」も「レンジファインダー」も全て、
    ファインダーとフィルムへは受けた光を直接届けて
    見たり感光する仕組みです。
     
     
    「フィルム」が「撮像素子」に入れ替わった時点で、
    受けた光は一旦電気信号に変換されます。
     
    そのためファインダーも基本的には
    電子ファインダー(EVF=Electric Viewfinder)となり、
    小さな液晶画面に写った映像を見るようになりました。
     
     
    ですから従来の光学ファインダー(OVF=Optical Viewfinder)の
    ために必要であったミラーもペンタプリズムも
    不要となったのです。
     
     
     
    しかし現状では過渡期の段階ですので、
    まだ一眼レフの機構は生き残っています。
     
     
    その主な理由は以下の通りです。
     
     1.見た目の自然さでEVFはまだOVFに負けている
     
      窓ガラス越しの景色と
      テレビの風景画像の差と言えるでしょう。
     
     
     2.動体に対する追従速度もまだ課題
     
      液晶の課題と電気信号処理速度により
      早い動きの表示には遅れが生じる
     
     
     2.ブラックアウトが解消していない
     
      ミラーが無くなり原理的には露光の瞬間の
      ブラックアウトは生じないはずが、
      現状では電気的な処理速度の限界で、
      一眼レフと同様にブラックアウトが生じる。
     
     
    その他にもありますが、
    大きな要因としては上記があげられます。
     
     
    これらも日進月歩の技術開発により急速に改善され、
    現状でもほぼ問題ないところまで来つつあります。
     
    実用上は全く問題がなくなる日も近いでしょう。
     
     
    EVFのメリットに関しては以前にも話しました。
     
    OVFかEVFか…ファインダーはやはりOVFが気持ちいい!けど・・・
     
     
    ですから「フィルム」が「撮像素子」に
    置き換わった段階でこの流れは決まっているのです。
     
    あとはデジタル技術の進歩と共にどこまで加速し、
    どこまで行くか・・・という問題ですね。
     
     
    もちろん、
    現状の「ミラーレス一眼」が最終形ではないと思います。
     
     
    革新的なブレークスルが起きて、
    予想もしないようなカメラが登場することも考えられます。
     
    すでに「Lytro」のようなカメラも出現してきていますしね。
     
     
    ただし当面は「デジタル一眼レフ」から
    「ミラーレス一眼」へと移り変わる流れが続くのは確実です。
     
     
    現時点でも、私の回りのフリーのカメラマンは
    徐々に仕事カメラを「ミラーレス一眼」に移行しつつあります。
     
    投資費用の償却・費用対効果を考えた場合
    そうならざるを得ないのが現状です。
     
    画質的には通常の仕事では「ミラーレス一眼」で充分です。
     
    現有の一眼レフ用のレンズ資産をどうするかという
    頭の痛い課題はありますけど・・・(笑)
     
     
    あとはNIKONとCANONがどの段階で軸足を移すかに
    掛かっていると言ってもいいかもしれません。
     
     
    業界で「社カメ」と言われる会社から貸与されるカメラは、
    まだ「デジタル一眼レフ」が主流です。
     
    ですので報道や出版系の社員カメラマンは
    それを利用しています。
     
    メーカーのサポートもそれを前提にしています。
    ある意味「デジタル一眼レフ」の延命を
    図っているとも言えます。
     
     
    本音ではフットワークのいい「ミラーレス一眼」がいいと
    思っている社員カメラマンも多いと思いますよ。
    腰痛や肩こりが減りますからね・・・(笑)。
     
     
     
    「デジタル一眼レフ」と「ミラーレス一眼」の違い
     
    デジタル一眼レフかミラーレス一眼か・・・それが問題だ!?
     
    いよいよ「デジタル一眼レフ VS ミラーレス一眼」が本格化!?
     
    「ミラーレスカメラ」と「デジタル一眼レフカメラ」
     
     
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    芦澤来斗


    騒音・静音・ぼく無音! ライブステージ撮影での電子シャッター

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    一瞬の静寂・・・
     
    その瞬間・・・響く音
     
    カシャッ!
     
    感じる視線・・・
     
    流れる冷汗・・・
     
     
    小編成のクラシック系のコンサート写真撮影、
    邦楽系の写真撮影、アカペラや各種バラード曲・・・、
    BGMのない舞踏や芝居・・・etc
     
     
    危険ですね!
     
     
    タイミングに注意して、
    静かなパートではシャッターを切らずに耐えていたのに・・・
     
    ついファインダーの中の演者の表情に誘い込まれて
    シャッターを切った直前に音が止まる・・・
     
     
     「響かすぞ! 指は急に止まれない!!」
     
     
    そんな一瞬の静寂の瞬間に限って、
    いい表情をしていたりするんですよね・・・演者が。
     
    そこでシャッターを切れないストレス!!
     
     
     
    そのために色々苦労してきました。
     
     
    以前はメーカー純正の保温・防音ケースと称して、
    カメラボディーにピッタリと合う合革製のボディースーツが
    用意されている機種もありました。
     
    それでも完全な静寂の瞬間にはシャッターは切れませんでした。
     
     
    大判カメラ用の「冠布」などを細工して被ったり・・・
    (暑かったな~)
     
     余談)「冠布」わかりますか?(笑)
        昔の写真撮影のシーンなどでカメラマンが
        スッポリと頭から被っている黒いマントのような布です
     
     
     
    仲間内でもみんな苦労・工夫してましたねー。
     
     
    奥さんに頼んで縫ってもらった自家製の消音ケース・・・
     
    ペリカンケースを利用した、まるで水中用?!のような
    ごっついケースを作った猛者とか・・・
     
    しかもそれを手持ちで撮影してました(驚!)
     
     
    涙ぐましい努力をしていたのです。
     
     
     
    ところが静音性が高まるのに反比例して、
    操作性は低下するんですね。
     
    客席の最後尾で三脚に固定した状態であれば、
    少々大げさなことになっても目立ちませんし、
    多少シャッター音が漏れてもまだ許されました。
     
     
    これが客席中や客席脇の通路となるとお手上げです。
    シャッターをこらえるしかありませんでした。
     
     
     
    一般の撮影であれば「シャッター音」は快感!です。
     
     
    「シャッター音」が撮影にリズムを与えてくれたり、
    撮った! という手応えを感じさせてくれますよね。
     
     
    でもそれがアダになるのがライブステージ撮影なんですね。
     
     
     
    そもそもライブコンサートや舞台の会場では、
    カメラマンは邪魔!!以外の何物でもない存在です。
     
    居ないにこしたことないんですよ。
    (これを自覚していないカメラマンが多いので困ります)
     
    存在を消す!? ライブステージフォトグラファー
     
     
     
    そんな永年の悩みから解放される日がついに到来しました!!
     
     
    それが「電子シャッター」による「無音撮影」です。
     
     
    コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)では、
    以前からシャッター音を消すことが可能でした。
    これが「電子シャッター」です。
     
     
    それがいよいよプロの現場でも使えるようになってきました。
     
     
    「ミラーレス一眼カメラ」の「電子シャッター」です。
     
     
     
    「デジタル一眼レフ」カメラで
    「静音モード」を備えたカメラもあります。
     
    しかしこれも通常のシャッター音よりは「マシ」というレベルで、
    状況によってはそれで充分な現場もあるのですが、
    「無音」ではありません。
     
     
    「ミラーレス一眼」の「電子シャッター」は完全「無音」です。
     
     
    まだまだその機能を実装した機種が限られていたり、
    周辺機器の充実度も含めて「これで決まり!」とまでは
    残念ながらいきませんが、多少の不便を我慢しても使う価値の
    あるところにまでなりつつあります。
     
     
    電子シャッターによる無音撮影で、レコーディングも怖くない!?
     
     
     
    「無音」を必要とするライブステージ撮影などでは
    「ミラーレス一眼」、それ以外の現場では「デジタル一眼レフ」
    というのが現状での理想の装備でしょう。
     
    現在の「デジタル一眼レフ」の装備に追加して、
    「ミラーレス一眼」もフル装備そろえられればいいのですが、
    それ相応の予算が必要です。
     
     
    勇気をもって「デジタル一眼レフ」一式を処分し、
    「ミラーレス一眼」に全面的に乗り換える・・・
     
     
     清水の舞台から飛び降り! ですね(笑)
     
     
    このあたりは各自の主となる撮影対象の必要度に応じての
    判断しかないでしょうね。
     
    「撮り鉄」にとっては全く関係のない話でしょうし・・・(笑)
     
     
    潤沢な予算があれば悩まずに済みますけど・・・。
     
    これからカメラ一式をそろえようと考えている
    若いカメラマンにとっては非常に悩ましい状況と言えそうです。
    特にライブステージフォトグラファーを目指すのであれば。
     
     
    その辺りの判断基準などはまた具体的にお伝えします。
     
     
     
    「電子シャッター」の「無音」の恩恵を書いてきましたが、
    残念ながら良いことばかりではありません。
     
    「ローリングの歪み問題」もあるし、
    何より慣れないと「撮った実感」が得られないことです。
     
    シャッター音がないのでなんだか「スカ」なんですよ。
    手応えがないんですね。
     
     
    そのあたりはまた改めて。
     
     
    ライブステージ撮影においては
    恩恵の方がはるかに大きいですからね。
     
     
     
    カメラの「無音」が実現したので、
    私が昔から欲しかった「ツール」はあと一つとなりました。
     
     
     
       「透明マント」
     
     
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    芦澤来斗


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