最近「デジタル一眼レフカメラ」の出荷台数が減り続け、
代わりに「ミラーレスカメラ」が伸びてきているとの
報道を多く見かけます。
まだまだ旧来の「一眼レフ神話」は根強いものがありますが、
トレンドとしては完全にミラーレス化に向かっていますね。
若い方々は知らないでしょうけど、
昔こんなCMコピーが流行りました。
「いつかはクラウン」(古っ!)
最初は「カローラ」を購入した人達が、
年齢と収入が上がってゆき、
いつかは「クラウン」に乗りたい・・・と憧れる、
そんな時代を表現したコピーでした。
今はどうでしょう?
当時クラウンに憧れていた世代はすでに
「四葉のクローバーマーク」を貼る年齢になりつつあり、
いくらトヨタが「ピンクのクラウン」や草色・空色を
アピールしても、
「クラウン = オジサン車 ≠ ダサイ」
というイメージはなかなか払拭できません。
「大きいことはいいことだ!」ではありませんが、
「重厚長大」という言葉も昭和とバブルと共に
過去の遺物となりました。
「大きい」=「高級」=「高価」=「ステータス」
この構図は様々な分野で崩れています。
カメラの世界にも
同じ現象が起こって当然と言えば当然です。
「いつかはデジタル一眼レフのフラッグシップ機!」
憧れる気持ちはよく分かります。
私も駆け出し当初はそうでしたし、
実際使ってましたから・・・(笑)
昔気質のおじ様カメラマンは口悪く、
「ミラーレスやコンデジなんて女子供の道具だ!」
なんて言っていたりします。いまだに・・・。
私はそこまで古くはないつもりですが、
撮影にあたって私にとって一番重要な
「ファインダー」の気持ち良さの点で、
つい最近まではデジタル一眼を手放せませんでした。
私が行っているステージや舞台の撮影では、
背面液晶画面などオンに出来ません。
そんなもの煌々と光らせていたら即クレームが来ます。
今でも「OVF(光学ファインダー)」の方が
「EVF(電子ファインダー)」より気持ち良いのは
変わりません。
特に暗い撮影現場ではそれが顕著です。
ただ最近ではEVF機でも仕事で使えるように
なってきました。
連写速度やAF(オートフォーカス)の速さについても、
並ぶか上回るものも出てきています。
(連写も私の仕事ではほぼ使いませんが・・・。)
残るは耐久性・信頼性・実績でしょうか。
多分、次の東京オリンピックの頃には
競技場に並ぶ報道カメラのかなりの割合が
ミラーレスになっているでしょう。
ミラーレス一眼の利点
- ボディー、レンズを含めたシステム全体のスリム化
- ミラーショックからの解放
- シャッター音の消音及びミラー動作音がない
- ファインダーでの仕上がりの事前確認
- 同等の画質を得るためのコストパフォーマンス
このあたりですね。
まだまだ改善を望む部分は少なくありませんが、
選択肢として考えられるところまで来た感はあります。
EVFの性能も含めて著しい速さで進化してきていますので、
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芦澤来斗
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カテゴリ:カメラボディ